本日はトヨタ ヴェルファイアのお客様で、オイルフラッシング施工を行いました。
一度コンプレッサーを交換しているそうですが、いまいち効きが悪いとの事でした。
現状をチェックしてみると、吹出口温度は19℃でしたので、やはり効きが悪いようです。
高圧側の圧力も低めの値が出ていて、何かしらのトラブルが起きていそうでした。
コンプレッサーが焼き付いた場合は、コンプレッサーを交換しても焼き付いた際に発生したスラッジ等が配管内に回ってしまい、交換後も本来の性能を発揮できない事があります。
当店のフラッシング施工では、コンプレッサーから配管を外しデュアルプロと直接繋いで60分かけて洗浄します。
これにより、配管内の詰まりやエキスパンションバルブの詰まりを解消することができるので、エアコン周りの修理後の施工は特におすすめです。
フラッシング施工をする前には、まずエアコンガスを回収します。
ガスの回収量は570gでしたので、150g不足している状態でした。
この程度の不足は想定内ですが、ここで明らかな異常が見つかります。
作業内容のプリントにオイル排出量が「140cc」とありますが、通常は10ccから多くても30cc程です。
画像でもひと目で分かるレベルで泡立っており、トラブルの原因はオイルの過剰注入であった可能性が高いです。
車内のエアコンガスは空になったので、コンプレッサーから配管を外します。
ヴェルファイアの場合は、ボンネットを開けて上から届く所にコンプレッサーの配管があるので、とても作業性が良かったです。通常は下に潜って作業する事が多いです。
図のようにフラッシング用のホースでデュアルプロと接続してフラッシングを開始します。
15分かけて真空引きして、デュアルプロから新開発されたパルス方式で洗浄を開始します。
洗浄中はサイトグラスで冷媒の流れを確認できます。
フラッシング中にもオイルパージをしますが、ここでもさらにオイルの排出が多くありました。
施工後は午後になり外気温は30℃を超えましたが、吹出口温度は7℃まで下がりました!
通常フラッシングを行った場合はサイトグラス内のフィルターに鉄粉やスラッジが溜まりますが、今回はほぼ真っ白でスラッジ等は発生していませんでした。
つまり今回の不調の原因は、やはりオイルの過剰注入だったようです。
リビルト品のコンプレッサーでも通常は規定量のオイルが充填されている事が多いので、交換した際に追加で規定量のオイルを入れてしまったと推測されます。
配管中に回ってしまった余分なオイルを綺麗に洗浄する事ができ、99.99%の純度の再生ガスを規定量キッチリ充填したので、これでエアコンは完璧な状態となり、この夏はもちろん効果は2〜4年は持続するので、この先はエアコンの心配は全く無くなります。
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